ネガティブモードに入ったら。

夫が、疲れた顔で遅くに帰ってきた。

 
お皿洗いは向こうの仕事だけど
 
今日は私がやろうかな
 
お風呂に入っている間に皿洗い。
 
あがってきた夫が「ありがとう」と言った。
 
風呂上がり恒例の、「保湿剤を塗りながらのスマホゲーム」が始まった。
 
お皿洗いは、あとグラスと水筒だけ。
 
無性に腹が立ってきた。
 
どうして腹が立つのかわからなかった。ゲームが原因なのはわかるけど、
 
彼は彼でいつもと同じように行動しただけだ。
 
自分で「疲れてるだろうから」と買って出たのに
 
どうしてこんなにイライラすることになっちゃったんだろう。
 
グラスと水筒は洗わずに放り投げた。
 
当てつけのように、昼間のうちに乾ききらなかった洗濯物を畳出す。
 
どうしてこんなに虚しいんだろう。
 
 
ネガティブモードのスイッチが入りそうになって
「やばいやばい」
 
最近始めたヨガのポーズをとりながら
気持ちを整理する。
 
 
年度末、仕事で疲れて帰ってきた夫。
 
 
私は今日は何をした?
 
 
 
ららぽーとにいって
 
子供あそび広場みたいなところで
 
パンくんをボールのプールに入れてみた。
 
壁のパズルをいじるパンくんを横で見てた。
 
初めて、泣きながら離乳食を食べるパンくんの様子に戸惑った。
 
初めて抱っこしながら食べさせた。
 
 
 
お金になるようなことはしていない
 
誰かに褒めてもらえなくても仕方がない
 
 
きっと
お金、とか評価、とかよりも、もっと尊いことをしている。
ママはただ横にいるだけでいい。
私は、いるだけでいい。
 
言い聞かせるように確認する。
 
 
私だって
パンくんのように、
いるだけで価値があった時代があったはずなのに
 
いつしか
いるだけではダメだと、
何か「しなければ」
誰かの役に立たなければ
何を、誰に、してあげられるか
ばかりに。
 
 
ぽろっと涙が出てきた
 
向こうで、グラスと水筒を洗う音がする。
 
 
大丈夫だよ、私
いるだけでいい。
 
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